石清水八幡宮は平成27年10月16日の文化審議会において
古代に成立した荘厳な社殿形式を保持しつつ
近世的な装飾を兼備した完成度の高い神社建築として
高い価値を有していることが評価され、国宝へと認定されました
現在の社殿は徳川三代将軍家光の造替によるもので
日本三大八幡宮の一社であり
伊勢神宮に次ぐ国家第二の宗廟です
現存する八幡造の本殿の中でも、最古かつ最大規模の神社です
石清水八幡宮の神様
中御前 応神天皇(おうじんてんのう)(第15代)
〔誉田別尊(ほんだわけのみこと〕
西御前 比咩神(ひめおおかみ)
多紀理毘賣命(たぎりびめのみこと)
市寸島姫命(いちきしまひめのみこと)
多岐津比賣命(たぎつひめのみこと)〕
東御前 神功皇后(じんぐうこうごう)
〔息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと)〕
八幡様ってどんな神さま?
八幡宮の神様は応神天皇です
お母さんは、肝っ玉母ちゃんの神功皇后
ご神託を受け、海を渡って三韓征伐にいった
あの神功皇后です
その、三韓征伐の際応神天皇は神功皇后のお腹の中にいました
そして、お腹の中からご神威を発揮したという
スーパー胎児だったのです(;^ω^)
そんなスーパー胎児の応神天皇は
勝負の神
必勝・弓矢の神
都の守護神
鎮護国家の神
として、皇室からも厚い崇敬を受けています
そして、八幡の神様は
源氏一門の氏神としても、有名です
(でも、平清盛もここで舞を舞ったそうです)
あの源平合戦で有名な
那須与一が船の上の扇を射る時に
「南無八幡大菩薩 願わくはこの矢 外させ給うな。」
と、祈ってから矢を射て
見事に扇を射落とした・・・というシーンがありますが
この、八幡大菩薩は八幡神(応神天皇)の事なのです
ーー世は変われども神は変わらずーー
これは、八幡神のご託宣です
つまり、八幡神からのメッセージです
人の世は移り変わっていくけれども
神は常に変わらずそこにあるということです
この一言に、八幡の神様の秘密が隠されていると思います
「神は変わらず」の真意
「国破れて山河あり」という言葉があります
有為転変の世の中と変わらない自然とを対比し、感慨深くいう言葉です
国は人の営みとともにあるもの
人の想い、思想、歴史などが生み出すもの
それに対して、自然はいつも変わらず運行している
日本は八百万の神々の幸はう国です
人の世がどんどん移り変わっても
神(自然)は変わらずそこにある
人はいろんな想いをもって生きています
でも、人の心とは移りゆくものです
最初は志に燃えていたとしても
うまくいかない環境の中で妥協を余儀なくされたり
意見の対立から、邪魔されたり、諦めたり
はじめの内は、この人といるだけで幸せ・・・
そう思っていたはずなのに
一緒にいるうちに
その人の欠点などが見えてきたりして
相手に何か注文を付け始めたり
勝手に何かを期待して
その通りにならなかったら
自分の価値観を押し付け始めたり
できない自分から逃げるように、言い訳が始まったり
ふがいない自分を見たくないから、逃げ出したり
人のせいにしてみたり
そうこうしているうちに
いつか、はじめの気持ちを忘れてしまう
頑張ろう!!と燃えていた時の気持ち
一緒にいるだけで幸せと思えていた時の気持ち
大切にしたいと思っていた時の気持ち
そういった気持ちを忘れた時に
自分の志を忘れた時に
大衆の意見にのまれてしまう
そうこうしているうちに
自分の魂の声(天命)を見失ってしまう
魂の声(天命)とはなにか
人が何か物事を始める時
そこには必ず「想い」があります
「●●大学に行きたい」という思いがあるから
受験勉強頑張るとか
予備校に通うとか
きれいになりたいという想いがあるから
ダイエットするとか
食生活を整えるとか
ファッション誌を読むとか
強くなりたいという思いがあるから
空手を習うとか
筋トレするとか
プロテインを飲むとか(笑)
人が行動を起こすときには
必ずそこに、「想い」があるのです
それは、生まれてくるときも同じです
魂の「想い」があって
この世に生まれてくるのです
その魂の想いを「天命」というのかもしれません
天命を果たすとは
魂の最初の「想い」を忘れないという事です
生まれてくる時に
魂が持っていた「初心」を忘れないという事です
ですが、人は成長するにつれ
たくさんの人や価値観に触れていくうちに
ひとは、自分の魂の声を忘れてしまうのです
八幡様にお参りして、魂の声を思い出す
八幡様は勝負の神様と言われていますが
「旗揚げ」の神様でもあります
旗揚げとは、新しく事を起こすことです
戦のときも、それぞれが
それぞれの旗を立てて、戦場に向かいます
負けた方の旗は折られ
勝者の旗が高く掲げられます
そういう意味でも、旗をあげて
最期まで掲げ続けるという事は
勝負に勝つという事でもありますし
自分の信念を貫くと言う意味でもあります
(自分の弱い心に「負けない」)
石清水八幡宮の神様は
そんな旗揚げの神様です
その旗を一緒に支えてくれる
仲間に出会えたり
学びの場に出会ったり
師に出会ったり
旗揚げを支えるご縁をつないでくれる神様です
具体的に新しいことを始めようと思っている人はもちろん
今、新しく始めることは特になくても
自分の魂が「旗」を立てたから
この世に生を受けているので
天命という名の「旗」を支えてもらうためにも
石清水の神様にお参りするといいと思います
かくいう私も、石清水八幡宮に参拝したことで
自分の人生が変わり、今があります♪
石清水八幡宮でお茶を飲む
実は、石清水八幡宮は
お茶と縁の深い神社なのです
というのも、石清水八幡宮は
「雄徳山茶園」という茶園を持っていて
そこで茶摘みして手もみで作ったお茶を
天皇陛下に献上もしているのだとか!!
雄徳山茶園で作られているお茶は
ごこう・うじひかり・やぶきたの三種類
「うじひかり」は主に抹茶の原料になる碾茶品種
「ごこう」は主に玉露に使われます
「やぶきた」は煎茶です
石清水八幡宮にお参りした後に
神社の空気を思い出しながら抹茶を点てて
自分の心(魂)の声を聞いてみるものいいですね
石清水八幡宮HP
京都府八幡市八幡高坊30
TEL 075-981-3001
駐車場もありますが、最寄りの「八幡市駅」から
ケーブルカーで自然を眺めながら山を登るのがおすすめです
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