日本神話に登場する神様を分類する一つの視点として
「天津神」と「国津神」という分類があります
天津神と国津神
天津神は高天原にいる神々
または高天原から天降った神々の総称
ならびに天津神の後裔
それに対して国津神は地に現れた神々の総称とされています
ただし、高天原から天降ったスサノオや
その子孫である大国主などは国津神とされています
漢字二字で天津神を「天神」(てんじん)
国津神を「地祇」(ちぎ)とも言い
併せて「天神地祇」または、「神祇」と言います
天津神と国津神
何となく、天津神が上かな?と思いがちですが
日本では、神様の役割に単純な上下の区別はありません
その時の役割と、その重要性に応じて
その都度、変わるものなのです
役割の違い
神社に行ったらいろんなお願いをすると思います
良縁祈願 良い出会いがあります異様に
学業成就 ●●大学に行きたい
商売繁盛 商売が栄え、売上が上がりますように
国家安寧 世の中が穏やかで平和でありますように
世界平和 世界が平和で幸せでありますように
いろんなお願い、祈りがあると思いますが
天津神と国津神で
お願いする内容も変わってきます
良縁祈願、必勝祈願、学業成就、商売繁盛・・・
など、個人の具体的なお願い、祈りをする場合は
主に、国津神の担当です
国家安寧、世界平和などは
主に、天津神
絶対的な区分はないのですが、大まかに分けると
そういう区分が(うっすら)あります
例えば、伊勢神宮で個人的なお願いはあまりしないと思います
伊勢神宮は、the天津神のアマテラスです
逆に、出雲大社は縁結びの神様として有名です
こちらは、オオクニヌシ・the国津神です
あまり厳密な決まりはありませんが
より小回りが利いて、具体的なお願いは
地上にいる国津神の方がお願いしやすい
より抽象度高く、大きな目線で見た祈りは
高天原にいる、上から全体を見渡せる
天津神の方が得意分野
そんな感じでとらえてもらったらいいかと思います
神社別に見た天津神・国津神
天津神を祀る神社
伊勢神宮(アマテラスオオミカミ)
伊弉諾神宮(イザナギ)
多賀大社(イザナギ)
霧島神宮(ニニギノミコト)
国津神を祀る神社
出雲大社(オオクニヌシ)
氷川神社(スサノオノミコト)
富士山本宮浅間大社(͡コノハナサクヤヒメ)
大山祇神社(オオヤマツミ)
コメントを残す