神社の神様がお鎮まりになっているところを
「ご本殿」といいます
「ご正殿」とも言います
伊勢神宮では「正宮」です
神社によってはご本殿がないところもあります
奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)がその代表です
古い神道の形「古神道」
大神神社では背後の三輪山を
ご神体山としてお祀りしているので
ご本殿は三輪山になるのです
三輪山は神様が降りてこられる場所で
とても神聖な場所です
これが、神社を作り出す前の神道の形です
神社を作って、神様をお祀りする「神社神道」に対して
「古神道(こしんとう)」と呼ばれます」
三輪山の一部には今も立ち入ってはいけない「禁足地」があります
古代の人々は、神様はいつも決まった場所にいるのではなく
お祭りの時などにお呼びして、来ていただくものと考えていました
その時に、美しい木々、岩、山などに
神様が宿ると考えていて
神様が宿るもの、寄り付かれるもの野ことを
「依り代(よりしろ)」と言いました
神様が依り来る木を「ご神木」「神籬(ひもろぎ)」
山の場合は「ご神体山」「神奈備(かんなび)」
岩の場合は「磐座(いわくら)」「岩境(いわさか)」
と、呼びます
昔は、お祭りの時にはこういった木や岩に祭壇を作って
神様をお迎えして、終わると神様をお送りしていました
祭りのたびに、祭壇を作って、撤去していたのですが
それが、臨時の建物に変化し
いつしか、神様が鎮座される神社へと変わっていきました
本来は、神様が降りてくるところに
建物(神社)は無かったという事ですね
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