こんばんは~、お茶ラボ助手Sです。
前回に引き続き、「世界お茶まつり2016」に参加してのご報告です。
「世界お茶まつり2016」公式サイトはこちら。
http://www.ocha-festival.jp/2016/
今回は前回少しだけお伝えしていた、
神足別の生産家さんのお話についてです。
神足分の生産家のエピソード
神足分については所長から直接お話聞いてる方はご存知だと思いますが、
この神足分は、
・所長が一番想い入れのあるお茶
・所長の産土(故郷)神社の御祭神と関係のあるお茶
なのです。
飲んだことがある方はご存知だと思いますが、
神足別はとにかく色が綺麗で、
きちんと淹れれたらとにかく美味しいお茶です( ´ ▽ ` )ノ
所長に淹れ方を教えていただいた後で
私も家で飲んでみましたが、美味しくて悩みとかどうでもよくなったりしました。
ぜひ「ご自分の家で飲んでみたい」「朝茶に神足別を淹れたい」という方は
所長に直接訪ねてみてください。
・・・と前置きはここまでにしまして。
そんな所長の想い入れがある神足別ですが、
生産家の方と助手の私も初めてお話させて頂きました。
9種の職人気質の方で、「お茶が本当に好きなんだろうなぁ」と感じる方でした。
だってですよ?
普通に所長とお話してにも関わらず、他のお客さんがお茶を飲みたそうにしてたら、
会話をぶった切って「お茶飲みますか?」ってすかさず聞いちゃってましたので^^;
ただ、後から所長から聞いたのですが、もともと生産家さんはものすごくシャイで、
結構口下手な方のようでした。
だからこそ、お茶についてスイッチが入ると熱が入って、
お茶を飲みたいという人のために喜んでもらおうとしているようでした。
所長もそんな生産家さんの姿勢がとにかく好きなんだそうです。
そして、生産家の方も所長のことがずっと気になっていて、
「いつか大阪のお店の方に行きたかったんだよね!」
と何度も仰って頂きました。
ちなみに、帰りの新幹線の中で所長に質問したのですが、
「神足別は美味しいお茶ですし、
茶葉が黄色で珍しいお茶だから仕入れているんですか? 」
と聞いたところ、
「助手くんもまだまだだね( ̄ー ̄)」
と一蹴されました(゚O゚)
というのも、所長が求めているお茶は美味しいのは当たり前で、
むしろ生産家さんがどういう気持ちで作られているのか、
その「想い」の部分や、そこに至るまでのストーリーに惹かれているのでした。
神足分の生産家さんの過去
前回も生産家さんのエピソードを少しだけお聞きしましたが、
所長からお聞きして、この方は相当苦労されてることがわかりました。
通常、お茶の色は「緑」だと思いますが、
「神足分」の色は「黄色」です。
これってかなり珍しい色で、
私もこれ以外で見たことがありません。
そんな珍しい神足分も今でこそお店で出して頂いて
私たちも美味しくいただくことができてますが、
生産家さんが神足分を作られた当初は
周囲から相当バッシングされたようです。
「そんなお茶売れるわけがない」
「そんなお茶飲みたくもない」
などなど、周囲のお茶の生産家さんからも大反対を受けて、
普通だったら心が折れて作ることをやめてしまうところを、
諦めずに作り続けてきたのでした。
その年月がなんと18年。
18年ってすごくないですか!?Σ(゚д゚;)
はじめは家の門の前に黄色の茶葉ができたのがきっかけで、
徐々にその茶葉を作り続けてみたところ、
「これは珍しいお茶だし、広めてみよう」と思ったようですが、
誰一人として受け入れてもらえないようでした。
周囲に誰一人として味方がいない中で、
1ヶ月でもやり続けるのは難しいと思います。
正直、周囲から猛反対されたら・・・
助手だったら1週間も持たないかもしれません・・・
でも、生産家さんはそこで作り続けたんです。
とにかく作り続けたんです。
雨の日も風の日も自分が作ったお茶を信じて、
とにかく作り続けて、
ついにその味が認められて、
「茶葉の色が美しい」ということで、
むしろ有名になったのです。
そして、所長もそんなひたむきな生産家さんの背景を知っているので、
「とにかく応援したい!」と思って神足分を買われているのだと教えて頂きました。
「お金は投票権」という話は聞いたことがあるかもしれませんが、
お金を使うということは、「自分が誰を応援するのか?』ということが決まると言われています。
コンビニ弁当を買う人はコンビニを応援することになりますし、
御心のいいお店のご飯を食べる人はそのお店を応援することになります。
「それだけあなたを支持しますし、もっと頑張ってくださいね」
というメッセージでもあるということから、
所長が神足分を毎回買うのもその生産家さんを応援したい、
という気持ちの現れなんだと思います。
生産家の方もその気持ちを受け取って、
「よりよいお茶を作ろう」とより一層と頑張れるようになるとお聞きして、
私も神足分を買いたいって思いますし、
実際に神足分を飲んだときも生産家さんのエピソードを思い出し、
より美味しく頂けました。
お茶を飲むときは「お茶の背景やストーリーを感じて飲む」
ということは何度もお話頂いてきましたが、
今後は神足分を飲むときは生産家さんとお話して、
そのエピソードを思い出すことになると思います。
飲むたびに思い出せて、
飲むたびに美味しくなる、
そんなお茶が一つできたことが、
嬉しいなぁとしみじみ感じることができました。
ぜひおちゃ部ラボの皆さまも
このエピソードを所長からお聞きして頂ければなと思います。
次回は世界お茶まつりの続きで、
所長と一緒にとあるお茶ブースにてお茶をいただくことになりました。
次回は
「茶席とはどういうものなのか?」
「よりよい空気作りをするにはどうしたらいいのか?」
とったテーマでお伝えしてまいります。
助手S
P.S.
神足分を飲むとき、
・お正月などのお祝い事のとき
・切り替えたいとき
などがオススメだと所長が仰っていました。
この機会にぜひ神足分も飲んで頂ければなと思いますが、
神足分の神様にはフルネームがあるということはご存知でしたでしょうか?
所長からそんなお話を聞いたとき、
「是が非でも教えてくださいm(._.)m」
と頼み込んでみました。
が、・・・所長からは
「ふっふっふっ。
君にはまだ早いよ助手くん。
君がその名前を聞いても耐えられる器になったときだね( ̄ー ̄) 」
とのことでした。
いつかおちゃ部ラボの皆さんにお伝えできるように
精進してまいります!
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藤本典子/のんのん
神足分。以前のこの記事を読んですぐに買いに行きましたが、大事にし過ぎて、1度いただいただけです。また、お茶の入れ方を教えてもらっていただきたいですね。
伊勢参拝に持っていくのに、煎茶がいいか、岩茶がいいか迷っていました。
非日常を作るから岩茶かな~鉄羅漢持っていこうかな~と思っていましたが、お祝いに飲むといいなら、神足分かなあ。
神足分、フルネーム知りたいです。
古閑さんの故郷の産土神社も、知りたいですね。宗像神社かな?と思っていました。
2016.12.1
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