お茶の形(作法)。

2016.09.21

お茶の形(作法)といえば
やはり、茶道を思い浮かべる方が多いと思いますが

お煎茶にも、ちゃんと茶道があります
それが、「煎茶道」です

といっても、かなりマイナーですΣ(´∀`;)

本屋さんのお茶の本コーナーに行っても
一冊あればマシな方で
大抵の場合、煎茶道の本を店頭で見かけることは
ほぼほぼ無いです( TДT)

何故かと言うとですね
煎茶道はマイノリティー(少数派)の人たちが興した茶道だからです

簡単に説明すると、江戸時代
抹茶の茶道は隆盛を極めていました
武家や寺社・貴族と結びつき

商人たちもこぞって、おのれのステイタスのために
茶道を習い、競って茶会を開いていました

茶の湯の精神性は失われ
権力、名声の象徴とも言える時代

この時同時に、お寺も腐敗していました
幕府の政策で、お寺にはたくさんの寄進が行われ

坊主丸もうけΣ(´∀`;)
袈裟さえ着ていたら
食いっぱぐれがいない時代(笑)

多くのお坊さんが、堕落していました

そんな時に、煎茶道の祖である「売茶翁」という
元曹洞宗のお坊さんが

抹茶の茶道と、当時の禅寺に対しての
アンチテーゼ的に始めたのが「煎茶道」なのです
(ざっくりとした説明です)

なので、もともと反体制派的な側面を持つので
いわゆる、上流社会との付き合いが乏しいため
広がりにくい・・・という感じでしょうか

現在でも、「煎茶道」をする人間は
「奇人変人」と、称されるそうです(笑)
(要はマイノリティーだということでしょうが)

そんな煎茶道にも
ちゃんといろんなお作法・お点前があり
お道具も色いろあるのです

最近、茶肆ゆにわでは「おちゃ部」の方を対象に
煎茶道を体験する、お稽古を始めました♪

私もそうでしたが、皆さん最初は無我夢中です
お点前の流れ、順番などを覚えるのに必死で
(メモなど取らず、見て覚えます(笑))

時間があっという間に過ぎていくようです
しかしながら、この無我夢中というところに
ヒミツもあるのです

お点前をやっているとですね
最初は、必死です
必死に覚えようと、思い出そうとします

慣れてくると、次は
キレイな所作を意識します
より美しく見せるように、振る舞います

それにも慣れてくると、
雨の音、風の音、湯の沸く音が
いつもより鮮明に聞こえます

よりより心が静まっていきます
頭のなかにある雑念が消え
空っぽ・・・になって

いつしか、とても心地よくなっていて

空間が静まって
ゆっくりと時間が流れ始め
ちょっと眠たくもなってきて・・・

でも、お点前が終わると
実はすごい長い時間が経っていたことに気が付きます

これはですね
もう、瞑想状態なのです

瞑想というと、インドやヒマラヤの山奥で
聖者が黙って座って、瞑想しているのを
思い浮かべるかもしれませんが

それは、「静中の静」
静かな場所で、外界から離れた場所で瞑想する

たしかにそれを続けていたら
嫌なことも忘れ、心の平安には至るのかもしれませんが

山から降りて、日常生活に戻ると
色々な人間関係や仕事のことで
嫌なことがあって、結局いつもの自分に戻ってしまう

これでは、本末転倒
ずっと山奥にいないと
心が穏やかにならないことになってしまいます( TДT)

日本は、インドやヒマラヤの瞑想とは違い
日常の中で、生活をしながら心の平安を得るという
「陽中の静」が向いています

行動しながら、心の平安を得ていく

家事をしていると、心が落ち着いていく

仕事をしていると、三昧の境地に近づいていく

当たり前の生活の中で、安らぎを見出していく

当たり前の日常の全てが「深い瞑想状態」になる
禅で言うところの、「三昧の境地」に至るのです

日常生活の中で(゚∀゚)

これがつまり、お作法・お点前をやる理由なのです
お作法・お点前を学び、お稽古しながら
心の静まっていくのを感じる

茶室という空間で感じた、その心の静けさを
日常の中で思い出しながら

まるで茶室で道具を扱うかのごとく

目の前のお茶碗をもつ

職場を片付ける

食器を洗う

勉強する

全ての行動を、丁寧に丁寧に・・・

そうすることで
当たり前の日常の中で
カルマ・ヨーガ(働きのヨーガ)を実践するのです

お作法の、一つ一つの形に
茶器も、一つ一つの形に
活けた花の形にも

全て、「おもてなしの心」が隠れている
その「心」の境地に至るための「形」

それが、お作法なのです
(人・モノ・空間・茶器を丁寧に扱う)

茶の「形(作法)」には
「おもてなしの心」という背景がある

茶を通してそれを感じ、会得すれは
自分の日常で再現することお可能デス(゚∀゚)

ということで、まずはみなさま
「丁寧に」茶を淹れる

これを、実践してみてください
忙しい時、イライラしている時にはなおさら
ゆっくり丁寧に、茶を淹れる

水・茶器・茶葉・形・・・
それらを整えている間に
自然と自分の心が整っていく

そしたら、ちょっと
お茶の味わいも変わるかもしれません♪

茶の形は「心」の有り様が現れるのです(゚∀゚)

それではみなさま
今日も良いお茶タイムを(゚∀゚)ノシ